【静岡/野菜】月のリズム・磁場を考え自然の力を最大限生かし、「なにもいれない」自然栽培 | MERCi MARCHE

2021/06/24 17:12

なごみ農園(静岡県富士宮市生産者:宮田雅和


富士山麓の自然豊かな環境で、年間200品種ほどの米、野菜、穀物を栽培。循環をテーマに、体によい野菜、味・食感も本来の野菜らしさを求め、「何も畑にいれない」自然の力を最大限活かした自然栽培にこだわっています。自家採種も50品種ほど。ヤギ、鶏も飼い自給ができる生活を目指しています。



サラリーマンから農家へ転身後、2001年に独立、なごみ農園を始めました。

最初に入った研修先は農薬などを必要に応じて利用している大規模な慣行栽培の農業でした。
国の基準を満たしている農薬を撒くことに最初は問題視していませんでしたが、自分の身体に変調が見られるようになったのです。
その時に、このような農業では自分の身体が持たない、何よりお客様に農薬を使った野菜を食べさせたくはないという思いで有機農業をやろうと決めました。

お客様と直接やり取りがしたいため、不特定多数の人に販売する市場の出荷はしていません。
できる限りお客様と接して、農業の楽しさ、食べ物の大切さなどを理解してもらえる場を提供していきたいと思っています。








なにもいれない自然栽培


私の野菜は農薬、除草剤、化学肥料は一切使用していません。有機肥料も堆肥も一切入れない自然栽培をしています。農薬を使えば虫がつかない、除草剤を使えば草むしりをしなくて済む、でもそれは違います。


人間にはできない事があります。それは太陽・空気・水から葉っぱを作りだす事です。植物が根を張るのは、自分を支え、水を吸い、土中の微生物と栄養交換する為です。ですので私は虫は取りません。虫を取っている時間に虫に食べられる分の苗を植えればいいし、田んぼは草が生えないように藻を張ります。草を取るのではなく、草を抑えるひとを増やす。自然とは戦わないで仲良くする事です。あなたがいて私がいることを忘れてはいけません。







月のリズムを目安に種まき


自然に逆らわず、月の満ち欠けを見ながら野菜の旬に合わせて種まきや苗の定植をしています。地上部に育つ葉物は新月以降に種をまき、 地下に実を付ける野菜は、満月後に発芽するよう種をまくのです。キャベツや白菜は満月後に種をまきます。トウモロコシや枝豆は、満月以降に発芽するよう種をまきます。

畑にいる虫たちも月のリズムで動き出します。こうして太陽や月の力を利用して、作物の成長とその時々の土壌のバランスを見極める事も農家の重要な仕事の1つと思っています。





種へのこだわり


種にも種類があるのをご存じですか?固定種とは親から子、子から孫と同じ形質が受け継がれている種です。

一方、現在は一代交配種が普及しています。一代交配種は常に改良されているので、発芽や生育がいいので出荷しやすいというメリットがあります。企業が種を独占し、農家は企業から種を買います。在来種が各地から消えているのが現状です。

私はできるだけ、自分で種を取り、ないものは固定種を買い育てています。なごみ農園の野菜は甘いトマトやイボのないきゅうりではなく、無骨で歯ごたえ抜群のきゅうり、風味のいいゴボウ、酸味と甘みが丁度いいトマト。個性ある野菜達です。

さらに、2021年5月からゲノム編集野菜が、日本で作付けされ始めます。私は、ゲノム編集を含む、遺伝子操作のタネには反対です。交雑する心配もあるため、何とか、日本で普及しないように声を上げていきます。